伊藤美誠、張本と初対戦に「いい経験になった」 混合ダブルスで貫禄勝ち
「卓球・全日本選手権」(17日、丸善インテックアリーナ大阪)
混合ダブルスで、前回覇者の森薗政崇(岡山)伊藤美誠(スターツ)組が、今大会ペア初結成の張本智和、長崎美柚組(ともにエリートアカデミー)を3-1で下し、2連覇を果たした。第1ゲームは11-5で先取。第2ゲームは6-11で奪われたが、第3ゲームで12-10と接戦を制した。続く第4ゲームも接戦となったが、11-8と貫禄を見せた。
優勝を決めて何度もガッツポーズを繰り出した伊藤は「すごい楽しかった。張本君ととても対戦したかったので、対戦できるところまで行けて、勝てたことはものすごく自信になった」と笑顔を咲かせた。「今、世界で勝てている選手とやりたかった。中国の男子選手に勝っているボールを受けてみたかった。いい経験になりました」。
男子のホープに「向かってこられたけど、それ以上に向かっていった」と気迫を前面に押し出した伊藤の横で、ペア3年目の森薗は「僕は緊張していたので、美誠さんを見て落ち着かせてもらいました」と笑わせた。
一方、張本は「男子のダブルスと試合をしている感覚だった」とスピード感あふれる2人の攻撃に感嘆。「バックで甘くいくと一撃で来る。何とかフォアでいきたかったがいけなかった。熟練のペアだと思った」と脱帽していた。