「卓球・全日本選手権」（１７日、丸善インテックアリーナ大阪）

　女子シングルス４回戦で、スーパーシード選手が初登場した。３年ぶりの女王奪還を狙う石川佳純（２５）＝全農＝は、秋田佳菜子（中大）に４－１で快勝し、１８日の５回戦に進んだ。

　石川は序盤、ラリーで主導権を握られて第１ゲームを６－１１で落とした。それでも、８年連続４強以上という圧倒的な経験と自信があるだけに「（結果的に）４ゲーム取ればいいので、焦らずにラリーでたくさん返せるように考えた」。第２ゲーム以降はきっちり修正し、安定した戦いぶりでポイントを重ねた。

　例年の会場だった東京体育館は改修中で、今回は初めて大阪で開催されている。石川は四天王寺中、高で育っただけに「うれしいですね。中高は大阪だったので地元感があるというか、懐かしいところばかりで」とホームゲームに感慨深げだ。

　今月からは１年間の東京五輪代表レースが始まったが、現在世界ランクは日本勢トップの３位。全日本選手権では最近２年、平野美宇（エリートアカデミー）、伊藤美誠（スターツ）と若手に苦杯を喫しているが、今大会の目標として「１戦１戦勝っていくことと、自分の力を１００％出すこと」と気合を入れた。