伊藤美誠 2年連続3冠へまず1冠!混合複で張本組撃破

 「卓球・全日本選手権」(17日、丸善インテックアリーナ大阪)

 混合ダブルス決勝で、前回王者の森薗政崇(23)=岡山、伊藤美誠(18)=スターツ=組が、張本智和(15)、長崎美柚(16)組(エリートアカデミー)を3-1で下し2連覇を果たした。ジュニアの部は男子が戸上隼輔(野田学園高)、女子は出沢杏佳(大成女子高)が初制覇。また、同男子で11歳の松島輝空(木下グループ)は準々決勝で敗れた。シングルスは4回戦で、男子は張本、水谷隼(木下グループ)、女子は伊藤、石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)らが突破した。

 合計5時間14分で4試合。この日最後の女子シングルスを5ゲーム目で勝利した伊藤は「一日4試合は経験があるけど、こんなにパンパン(につまっていたこと)はなかった。眠いしおなかがすいてます」と、さすがに疲れを隠せなかった。

 女子史上初の2年連続3冠がかかる今大会で、まず混合ダブルスを制した。決勝の相手は「とても対戦したかった」という張本を擁するホープペア。第2ゲームは奪われたが、接戦で第3、4ゲームをとる貫禄勝ちだ。

 「今、世界で勝てている選手、中国の男子選手に勝っているボールを受けてみたかった。向かってこられたけど、それ以上に向かっていった」と言う気迫の勝利。ペア3年目で5つ年上の森薗も「僕は緊張していたので、美誠さんを見て落ち着かせてもらいました」と感心しきりだ。

 「去年も混合ダブルスで優勝してからの入りだったので、すごいいい流れ」と伊藤。女子ダブルス、同シングルスとの3冠へ向け、視界は明るい。

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