御嶽海、車いすで病院直行 5連勝一転…左足痛め休場も
「大相撲初場所・6日目」(18日、両国国技館)
御嶽海が、妙義龍との小結同士の対戦で押し出され、初黒星を喫した。取組の際に左膝を痛めた様子で、そのまま病院に直行した。平幕阿武咲が隠岐の海を押し出して6連勝。勝ちっ放しは横綱白鵬と2人になった。御嶽海や新入幕の矢後ら5人が1敗で追う。
力なく押し出されて初黒星を喫した御嶽海が、動けなくなった。土俵下で膝に手をやり、うずくまって苦悶(くもん)の表情。観客はざわめき、相手の妙義龍の勝ち名乗りにも反応はまばら。土俵際で踏ん張った際に左膝を痛め、車いすで退場した。
両国国技館内の相撲診療所に運び込まれてその後、近くの病院へ直行。午後7時ごろ、松葉づえをついて姿を見せると待ち構えた報道陣に「大丈夫です。明日は出られます」。けがの見立てを問われて「筋肉疲労です」と話した。昨年の名古屋場所で初優勝し、今場所は12場所連続の三役で迎えていた。「新年一発目から存在感を出します」と気合十分で5連勝発進したが、今後への影響が心配される形でつまずいた。
本人は軽傷を強調して出場に前向き。だが館内で付き添った師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)は「本人は『痛い』と。検査の結果次第だけど、あまり無理をさせられない」と、休場の可能性を否定しなかった。