阿部一二三、マジシャンの美技に“一本”取られた「すごい」
柔道世界選手権で兄妹優勝を果たした男子66キロ級の阿部一二三(21)=日体大=と、女子52キロ級の阿部詩(18)=兵庫・夙川学院高=が20日、地元の神戸市内で行われた祝勝会に出席し、阿部一は「今年は世界選手権で3連覇を目指し、妹とも兄妹で2連覇したい」と19年の意気込みを語った。
地元らしくにぎやかな会となった。阿部一の出身校である神港学園高OBや歴代の恩師ら約230人が出席した中、お笑い芸人のシャンプーハットらも来場。急きょステージに上がらされた同コンビのこいでが「東京五輪も兄妹で“オーマイギャットトゥギャザー”」とエールを送ると、てつじが「金メダル間違いなしやと言うてます」と合いの手を入れ、会場を盛り上げた。
最後はマジシャンによるマジックショーが行われ、阿部一もステージ上でゲストとして参加。ロープで両手両足を縛られているはずのマジシャンに幕が掛けられ、10秒後に幕が下ろされると、目隠しをしている阿部一が着ていたはずのジャケットをいつの間にか着用し、その上からロープで縛られていた。
阿部一は「(上着を)脱がされたのはわかったけど、間近で見ても(タネが)全然わからなかった。すごかった」と“一本”を取られた様子。ただ、マジックを柔道に生かせそうかと聞かれると、日本代表合宿で行った茶道や総合格闘技などからヒントを得てきた百戦錬磨の阿部一も「さすがに…ないですね」と笑いを誘った。