「テニス・全豪オープン」（２１日、メルボルン）

　第８シードの世界ランキング９位、錦織圭（日清食品）が、シングルス男子４回戦で第２３シードのパブロ・カレノブスタ（スペイン）と対戦した。３年ぶりの８強入りを目指す錦織は、２セットを失っての崖っぷちから第３、第４セットを奪い、フルセットに突入した。

　セットカウント１－２からの第４セット。錦織はブレークバック直後の第５ゲームでのブレークでリードすると、その後は互いにサービスゲームをキープ。最後は錦織がラブゲームでサービスゲームをキープして、このセット６－４として、ついに追いついた。

　タイブレークとなった第１セットは１時間を超える熱戦の末に６－７で落とすと、続く第２セットは第３ゲームでブレークを許すと錦織は一度もブレークバックすることなく、４－６で落として、崖っぷちに立たされた。

　しかし、第３セット。第５ゲームでブレークを許すも、続く第６ゲームでは相手のアドバンテージから、粘りの３ポイント連取でブレークバックに成功して追いつくと、その後は互いにキープを続け、ここもタイブレークに突入。後がない錦織だったが、試合時間が３時間を超えても集中力を切らさず、正確なストロークでカレノブスタを追い込み、このタイブレークを７－４で奪い、１セットを返した。

　錦織は１回戦では、世界ランキング１７６位のカミル・マイクシャク（ポーランド）を相手に３－６、６－７、６－０、６－２、３－０となったところで相手が棄権して勝利。

　２回戦は同７３位のイボ・カロビッチ（クロアチア）に６－３、７－６、５－７、５－７、７－６で逆転勝ちした。

　３回戦は同４４位のジョアン・ソウザ（ポルトガル）を７－６、６－１、６－２のストレートで下し、２年ぶりの４回戦進出を果たしていた。