死闘制した錦織圭、インタビューにも疲労感にじませる「疲れが先行。考えられない」
「テニス・全豪オープン」(21日、メルボルン)
第8シードの世界ランキング9位、錦織圭(日清食品)が、シングルス男子4回戦で第23シードのパブロ・カレノブスタ(スペイン)と対戦。5時間を超えるフルセットの末、6-7、4-6、7-6、6-4、7-6のセットカウント3-2で勝利し、3年ぶりの8強入りを果たした。
コーチ上での勝利者インタビューで錦織は「何と言っていのか分かりません」と疲労感をにじませると、「非常にタフな試合でした。本当にどうやってブレークバックして戦えたのか、分かりません。すばらしい試合ができたと思います」と汗をぬぐった。
さらにペットボトルでのどを潤しながら「楽ではありません。この大会一番タフでした。長いラリーがあって、5時間を超える試合となり、あした何とかリカビリーしたいと思います」とコメントした。
試合展開については、「2セット連続で落として悔しく思いましたが、1セットずつ戦うように気持ちを切り替えました。3、4セット目はプレーが良くなって、5セット目は2人ともいいテニスができたと思います」と振り返り、スタンドのワンには「ファンのみなさん、5時間座っているのも大変だったでしょう」と話し、苦笑いを浮かべた。
続いて、NHKのインタビューでは、「素直にうれしいです。疲れが先行していてあまり考えられないですけど。とりあえず、タフな試合に勝てて良かった」と勝利にも淡々と振り返った。
5時間5分というフルセットの死闘には、「(最終セットタイブレークの)5-8の時はヤバいなと思いました。サーブこそ、入ってくれればチャンスはあると思ったが、それでも7-8でレシーブでしたし、最後は集中して最後の2ポイントプレーができたと思います」と話した。
相手のカレノブスタについては「彼も良かったので1セット目は取れるチャンスはあったが、2セット目は彼のいいテニスがすごく出ているなと感じていたので、少し戦術を変えて自分のプレーも深く攻めるボールも増やしていったのが良かったのかなと思います」と分析した。
4試合のうち3試合がフルセットという厳しい戦いを勝ってのベスト8入りには、「無心でやっているだけなので、2セットダウンしてもなるべく諦めず最後までプレーすることを心掛けています」といい、次戦については「とりあえずリカバリーして…。それが先決。プレーはいいので体を戻して次に臨みたい」と話していた。