ジョコビッチ、無念の錦織を気遣う「深刻でないことを祈る」
「テニス・全豪オープン」(23日、メルボルン)
世界ランキング9位の錦織圭(29)=日清食品=が、第1シード、同1位のノバク・ジョコビッチ(31)=セルビア=と対戦。錦織が右太ももを負傷し、第2セット途中で無念の棄権。全豪で自身初のベスト4進出はならなかった。
王者ジョコビッチにとっては、3年ぶりの4強進出。だが、まさかの幕切れに喜びは控め。肩を抱いて錦織に声をかけ、試合後のインタビューでは「深刻なケガでないといいんですが。ケイの回復を祈ります」と気遣った。自身のコンディションについては「良かったです」とコメント。準決勝では世界ランキング31位のリュカ・プイユ(24)=フランス=と対戦する。
試合は第1セット、ジョコビッチが1-6で先取。第1セット終了後、錦織がメディカルタイムアウトを取り、トレーナーに右太もも付近の痛みを訴えるしぐさ。その場でマッサージを受け、処置を施した。
錦織はテーピングを巻いてプレーを再開し、第2セットは立ち上がりのサービスゲームをキープ。絶対王者相手に必死のプレーが続いていたが、ボールを追うことができない場面もあり、第2セットも1-4となったところで棄権した。
錦織は4回戦で5時間超におよぶ激闘の末、カレノブスタに勝利。4試合中、3度がフルセットにもつれ込む激戦となり、回復具合が心配されていた。
両者の対戦はこれで、錦織の2勝16敗。準優勝した14年の全米オープン準決勝で勝利したのを最後に15連敗となった。