宇良長期離脱か…古傷の右膝痛め再手術の可能性も 木瀬親方「終わりじゃない」
「大相撲初場所・11日目」(23日、両国国技館)
元幕内で人気業師の幕下宇良(26)=木瀬=が23日、右膝を再手術する可能性が出てきた。22日の豊昇龍(立浪)戦で古傷の同箇所を痛め病院に直行。この日、部屋付きの稲川親方(元小結普天王)が「前と同じく『音がした』と言っていた。前十字靱帯の損傷。断裂している」と重傷であることを明かした。
宇良は幕内だった17年秋場所で今回と同じ箇所を断裂した。腱の再建手術を行い6場所連続休場。先場所、三段目で優勝し西幕下23枚目まで番付を回復。今場所、2勝3敗と奮闘していた中、また悲劇に見舞われた。
手術となれば再び半年以上のリハビリは必要で長期離脱は避けられない。手術を回避しても以前のようなスピードとアクロバットな動きが取り戻せるかは不透明だ。
今後は複数の病院で意見を聞き、最善の治療を判断する。師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は「もう一回、相撲を取ることはできると(医者からは)言われた。これで終わりじゃない。(宇良は)気持ちが強い」と再起に全力を尽くす考えを示した。