大坂なおみ4強進出…伊達以来25年ぶり快挙 世界ランク日本勢最高3位以内も確定

 「テニス・全豪オープン」(23日、メルボルン)

 女子シングルス準々決勝で四大大会2連勝を目指す第4シードの大坂なおみ(21)=日清食品=が第6シードのエリナ・スビトリナ(ウクライナ)を6-4、6-1で下し、日本勢で1994年大会4強の伊達公子以来25年ぶりに準決勝に進んだ。四大大会2大会連続の4強入りはオープン化以降の日本勢で初。大会後発表の世界ランキングで日本の男女を通じて最高位となる3位以内も確定した。大坂は24日に初の決勝進出を懸け、第7シードのカロリナ・プリスコバ(チェコ)と対戦する。

 強烈なスマッシュを決め、小さく左拳を握った。大坂が昨季のWTAファイナル女王を手玉にとり、わずか1時間12分でストレート勝ち。「安定感があった。すごくいいプレー、コンディションでできている」と涼しい顔でうなずいた。

 第1セットで5-3のサービスゲーム。ライン際を狙ったバックハンドのストレートが外れ、2度目のブレークを許した。ここで「少し戦略を変えた」と大坂。「ミスが多すぎた」という武器を打ち急がない決断を下し、クロスの組み立てを多用。セットポイントの好機では8本のラリーで相手のミスを引き出した。

 相手に分があると見ていたラリー戦で我慢強く戦い、活路を見いだすと、第2セットからは自由自在だった。スビトリナのスピードが落ちる第2サーブを徹底的に狙い打ち、このセットで第2サーブでのポイント獲得率を13%に抑え込んで圧倒。女子シングルスの日本勢では伊達以来、25年ぶりの4強入りを軽々と決めてみせた。

 現行の世界ランクで日本勢初の3位以内も確定した。準決勝を終えた時点での獲得ポイントを5810点まで伸ばし、暫定トップに立っている。現時点で大坂を上回る可能性があるのはKa・プリスコバ(チェコ)と、クビトバ(チェコ)の2人。大坂が優勝すれば、アジア選手初の世界1位が決まる。敗れても、他の2人の結果次第で1位になる可能性がある。

 サーシャ・バイン・コーチは「一度成功したら満足する選手が多い中で、なおみは現状に満足することなく、さらに努力を重ねた数少ないタイプ」と評価する。3、4回戦では第1セットを失いながらも粘り強く逆転して勝ち上がった。

 昨夏の全米オープンで四大大会初制覇。凱旋試合となった東レ・パンパシフィック・オープン決勝で敗れたKa・プリスコバと準決勝でぶつかる。因縁の相手にリベンジする機会が訪れ「まだまだここで満足はしていない」ときっぱり。全豪のシングルスで日本勢初の決勝進出を狙う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス