現役最後の大会フェルナンデスは3位発進“ラストダンス”で逆転有終Vなるか

 「フィギュアスケート・欧州選手権」(24日、ミンスク)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、今大会を最後に現役を引退する元世界王者で、平昌五輪銅メダリストのハビエル・フェルナンデス(27)=スペイン=は、91・84点で3位につけた。ミハイル・コリャダ(ロシア)が、今季世界3位となる100・49点で、首位発進を決めた。

 欧州選手権6連覇中のフェルナンデスのSPは15-16、16-17年シーズンで使った「マラゲーニャ」。冒頭で4回転トーループ-2回転トーループを決めた。続く4回転サルコーは回転不足、最後のトリプルアクセルは惜しくもステップアウトとなったが、情熱的なギターの旋律を力強く表現し、五輪以来約1年ぶりの実戦でまずまず演技を見せた。

 大会前にはカナダ、トロントで、長らく指導を受けてきたブライアン・オーサーコーチのもとで最後の練習を行い、リンクメイトとして切磋琢磨してきた盟友の羽生結弦とも再会していた。羽生からは五輪スポーツを報じる「Olympic Channel」に掲載された動画を通じて、日本語で「頑張って、ハビ!」と話し、最後にスペイン語で「バモス!(いけ!)」とエールを送られていた。

 26日のフリーで、現役“ラストダンス”に臨む。首位とは8・65点差。長らく銀盤を彩ってきた個性派スケーター。欧州7連覇で、有終の美を飾ってみせる。

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