横綱白鵬崖っぷち 7年ぶり関脇以下3連敗 目を閉じて貴景勝たたえる
「大相撲初場所・13日目」(25日、両国国技館)
先場所初優勝した関脇貴景勝が横綱白鵬を突き落とし、10勝目を挙げてトップと1差の3敗を守った。白鵬は悪夢3連敗で3敗に後退。
まさかの急ブレーキだ。白鵬は相手の押しが強くまわしをつかめない。4度目に当たっていこうとした瞬間、左からの突き落としを浴び、土俵にバタリと倒れた。「途中で引っ張り込んでやろうと思ったけど(相手が)うまかったね」。支度部屋で目を閉じて相手をたたえた。
昨年10月に右膝と右足首の手術をしたばかり。師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)は「場所前から調子がいいといってガンガン稽古をしていた。そんなにやったら疲れるよと言ったんだが…」と失速の原因に疲労を挙げた。
勝負どころの終盤戦で15年九州場所以来の3連敗。相撲を取って関脇以下に3連敗するのは12年夏場所以来7年ぶり。前日敗れた玉鷲に優勝争いの単独トップを明け渡し、貴景勝と並ぶ3敗に後退した。「疲れがきているのか。でも、あと2日だから。一番一番ですね」。V42へ崖っぷちに追い込まれた。