クビトバ 笑顔で大坂をたたえる「なおみ、おめでとう」
「テニス・全豪オープン」(26日、メルボルン)
女子シングルス決勝で第4シードで世界ランキング4位の大坂なおみ(21)=日清食品=は、第8シードで同6位のペトラ・クビトバ(チェコ)と対戦。大坂が7-6、5-7、6-4で勝ち、昨年の全米オープンに続いて四大大会を制覇した。
勝者が世界ランク1位に輝く頂上決戦。クビトバは驚異的なタフさを発揮した。3-5で迎えた第9ゲーム、0-40と3度のチャンピオンシップポイントを握られながら、逆転でキープに成功。逆に第10、第12ゲームをブレークし、ファイナルセットに持ち込んだ。
だが、ファイナルセットで力尽き、頂点にあと一歩届かず。試合後は座り込んだまま動けず、悔し涙をぬぐった。
コート上のインタビューでは「グランドスラムで戦えたことが信じられない。素晴らしい決勝でした。なおみ、そしてチームにもおめでとうと言いたい。素晴らしいプレーをした」と、大坂をたたえた。
クビトバは16年12月には強盗に襲われ、利き手の左手首に重傷。選手生命の危機に立たされた。苦難を乗り越え、たどりついた決勝の舞台。四大大会では14年のウインブルドン以来となる優勝はならなかったが、逆境を乗り越えた敗者にも大きな拍手が注がれた。