大坂なおみ時代到来へ 逆境でも強さ 課題の精神面のもろさ克服
「テニス・全豪オープン」(26日、メルボルン)
女子シングルス決勝で第4シードで世界ランキング4位の大坂なおみ(21)=日清食品=は、第8シードで同6位のペトラ・クビトバ(チェコ)と対戦。7-6、5-7、6-4で勝ち、昨夏の全米オープンに続いて四大大会を制覇した。日本勢として初の世界ランキング1位も確実となった。
息詰まる戦いを制した。勝者が世界ランク1位となる頂上決戦。大坂があらためて進化を証明した。第2セットを5-3。第9ゲームでは40-0と3度のチャンピオンシップポイントを握った。だが、ここからクビトバが粘り、ポイントを奪えず5-4に。さらに第10、第12ゲームをブレークされてこのセットを5-7で落とすと、大坂は表情をゆがめて頭を抱えた。
以前の大坂なら、崩れてもおかしくない嫌な流れ。だが、大坂の集中力は途切れなかった。1-1で迎えた第3ゲーム、ブレークに成功。雄たけびを上げ、自らを鼓舞すると、一気に頂点まで駆け上がった。
大坂は昨年、全米オープンで初優勝。日本人で初の四大大会制覇の偉業を成し遂げた。以前は精神面にもろさがあったが、サーシャ・バインコーチのもと大きく成長。今大会では3、4回戦で劣勢に立たされながら逆転勝ち。粘り強さも身につけた。
試合後はいつもの大坂に戻った。勝利の瞬間はその場でしゃがみ込み、涙。勝利者インタビューでは「人前でしゃべるのは苦手なんです。ごめんなさい、だからなんとか乗り切ろうとおもいます」と、困惑顔で笑いを誘った。
そんな女王に観衆は大きな拍手。精神面でもタフさを身につけ、大坂なおみ時代の到来が幕を開けた。
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