卓球女子の平野美宇（１８）＝日本生命＝が２６日、都内のスポーツ用品店でトークイベントを行った。「一度やってみたかった」という自身初のファンとの交流イベントで、約１００人を集客。「誰も来ないんじゃないかと心配だったけど、ホッとしました」と笑った。

　自身もアイドルファンだけに、この日は逆の立場でファン心理の“ツボ”を抑えた。トークショーでは軽妙な話で笑いを誘うと、その後はデモンストレーションとして希望者と卓球台でのラリーも行い、１人１人に対して当意即妙にコメント。また、限定３０人対象の写真撮影会ではファンと談笑しながら、握手や希望ポーズなどに笑顔で応じた。

　ファンとの質疑応答のコーナーでは、友人の彼女が卓球をしているという男子学生が「卓球選手として、彼氏にしてもらったらうれしいことは何ですか？」と質問。それに対し、平野は「質問のセンス（笑）。すごく難しい」と苦笑いしつつも、「私なら絶対（恋人に）試合を見られたくない。でも、褒めてくれる人がいい。試合で負けても慰めてくれるとうれしいと思う」と、しっかりと本音で応えた。

　また、小さな子供から「今日はなんで来たの？」とド直球に聞かれると、「君に会うために来ました」と絶妙な返答で拍手を誘った。

　初めてのファン交流イベントとは思えない“神対応”を連発した平野は、今月の全日本選手権では５回戦敗退と悔しい結果に終わったが、すでに気持ちを切り替えて練習を再開。「最終目標は東京五輪で金メダルを獲ること。今日は皆さんに力をもらったので、結果でお返ししたい」と巻き返しを誓った。