日本人最上位は小原怜の2位 MGC権は獲得済み 福士は棄権 中野が新たに獲得

 「大阪国際女子マラソン」(27日、大阪市・ヤンマースタジアム長居発着)

 9月の東京五輪マラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権をかけて行われ、既にMGC出場権を得ている小原怜(天満屋)が、日本勢トップの2位となった。ファツマ・サド(エチオピア)が優勝。リオデジャネイロ五輪以来のマラソンとなった福士加代子(ワコール)は35・5キロ付近で棄権した。全体で4位の中野円花(ノーリツ)が2時間28分を切って、MGC出場権を獲得した。(タイムは速報値)

 レースは5キロを17分のペースで進んだ。先頭集団には小原、福士、初マラソンの大森菜月(ダイハツ)らがつけた。リオ五輪マラソン代表の田中智美(第一生命)は第2集団から上位をうかがう展開となった。

 12・7キロで福士が転倒するアクシデントはあったものの、すぐに集団に追いついた。大森が19キロ付近で遅れ、中間点で先頭集団は福士と小原の日本勢を含め、4人に絞られた。24・8キロで福士が遅れ、先頭争いは小原とジェプキルイ(ケニア)、サド(エチオピア)に。35キロで小原がペースアップし、ジェプキルイが脱落。37・8キロでサドがスパートし、独走状態を築いた。

 福士は31キロ過ぎから何度も立ち止まり、屈伸運動を繰り返し、歩く場面も。35・5キロで棄権した。

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