玉鷲、第2子誕生当日に涙の初優勝「頭が真っ白」「最高です」

遠藤航を突き落としで破り優勝を決めた玉鷲=両国国技館(撮影・金田祐二)
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 「大相撲初場所・千秋楽」(27日、両国国技館)

 関脇玉鷲(片男波)が前頭九枚目遠藤(追手風)を突き落としで下し、悲願の初優勝を決めた。

 今場所は6日目から10連勝。12日目には横綱白鵬(宮城野)に勝ち、勢いが加速した。この日は単独トップで土俵に上がり、勝って13勝目。1差の貴景勝(千賀ノ浦)の追い上げを許さず、頂点に駆け上がった。花道を下がる際には何度も涙をぬぐい、関係者から祝福された。

 優勝インタビューでは「良かったです。頭が真っ白、でも頑張りました。親方、おかみさんに早くこの気持ちを伝えたい」と感慨深げ。モンゴルから両親も駆けつけ、「ありがとうございます」と感謝。さらに第2子誕生当日、偶然にも優勝が重なり、「最高です!」と叫んだ。性別は男の子。会場から割れんばかりの拍手が沸き起こり、「皆さま、ありがとうございます!」と頭を下げた。

 玉鷲はモンゴル・ウランバートル出身の34歳。34歳2カ月での初優勝は、旭天鵬の37歳8カ月に次ぐ歴代2番目となるスロー記録。初土俵から初優勝までに要した90場所は、歴代4番目の記録となった。

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