フェンシング高円宮杯に観衆2896人、日本は韓国に完敗も5位死守「手応え残った」

 「フェンシング・高円宮杯W杯」(27日、東京・港区スポーツセンター)

 団体戦が行われ、世界ランク6位の日本は5位に入った。準々決勝では、同4位でライバルの韓国と対戦。17年世界選手権銀メダルの西藤俊哉(法大)を最初は控えに回し、松山恭助(早大)、敷根崇裕(法大)、鈴村健太(法大)の3人で臨んだが、36-45で完敗した。

 男子フルーレのW杯として開催されるホームゲームで観衆2896人が集まった中、成長著しい若手チームで臨んだ日本だったが、ヤマ場の韓国戦で敗れた。エース格の西藤ではなく伏兵の鈴村を抜てきしたが、失点を重ねた。西藤も1ラウンドだけ出場したものの、アジアの宿敵の前に屈した。

 ただ、準々決勝の後は気持ちを切り替え、順位決定戦では世界ランク9位のポーランド、同5位のフランスと難敵を連破した。5位の座を死守し、主将の松山恭助(早大)は「メダルを獲ったこともあるけど、(順位決定戦で2連勝して)5位になったことはなかった。韓国には負けたが、その後リカバリーできた。手応えが残る戦いだった」と収穫を強調した。

 また、日本協会の太田雄貴会長による改革の一環で、大観衆を目の前にしながらの一戦に「応援が力になった」と声をそろえた。

 4月から五輪レースが始まり、団体で東京五輪出場権を得るには、アジア勢で世界ランクトップに立つ必要がある。6月のアジア選手権(千葉)が大一番となるが、西藤は「団体戦で出場権を取ることが最重要。アジア選手権で韓国を倒して、弾みをつけて五輪にいきたい」と雪辱を期した。

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