小原怜、日本勢トップ2位も「最後の勝負で弱い」9月のMGC五輪切符へ決意

 「大阪国際女子マラソン」(27日、ヤンマースタジアム長居発着)

 20年東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」出場権を持つ小原怜(28)=天満屋=が日本人トップの2時間25分46秒で全体2位だった。中野円花(27)=ノーリツ=は2時間27分39秒の4位でMGC出場権を獲得。しかし実力者がそろった大会でMGC出場権の獲得者がわずか1人という状況に、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(62)は失望感を口にした。優勝は2時間25分39秒のファツマ・サド(エチオピア)だった。

 日本勢トップとは思えないほど重苦しい会見だった。小原の横で武冨豊監督は厳しい言葉を浴びせた。「課題が多すぎてどうしようか悩んでいる。甘さを感じる」。師匠のしった激励に「最後の勝負で弱いと思った」とうつむいてしまった。

 既にMGC出場権を獲得しており、課題を見つける意味合いもあった今大会。もっとも、今月6日に左肋骨(ろっこつ)の炎症が判明し、2週間走れなかった。不安もあった中、先頭集団で様子をうかがった。30キロと35キロで仕掛けたものの、目算は崩れ、38キロ過ぎに置いていかれた。

 リオデジャネイロ五輪代表最終選考会だった16年3月の名古屋ウィメンズでは田中智美(第一生命)に1秒差で敗れた。9月の大一番へ、最後に「一皮むけた自分になっていたい」と決意表明。3年前に逃した五輪切符を、今度こそつかみ取る。

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