横審 白鵬&鶴竜の休場に不満の声も 「大けがをしたようには外からは見えない」

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の定例会が初場所千秋楽から一夜明けた28日、東京・両国国技館で行われ、両横綱白鵬(33)=宮城野、鶴竜(33)=井筒=の途中休場に委員から不満の声が上がった。

 北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「白鵬にしろ鶴竜にしろ、その前まではきちっと相撲を取っている。連敗はしたけど大けがをしたようには外からは見えない。本人以外は分からない。そういう意味で不満、『変じゃないか』という声があったのは間違いない」と明かした。

 白鵬は初日から10連勝したが、11日目から3連敗し、優勝争いトップの座を関脇玉鷲に譲ると14日から右膝負傷などを理由に途中休場した。鶴竜は5日目まで2勝3敗と不振で右足首の負傷を理由に6日目から途中休場した。

 「ああいうケガの時に力士の医師でなく協会に属する、協会が決めた医者の判断により、何日間、休場が必要とかがあっていい。みんなが納得する診断があっていい、との意見があった」と北村委員長。委員の中には休場を疑問視する者もいた。

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