内村航平が日中合同合宿から帰国 王者中国に強さの秘密「謎がちょっと解けた」
体操男子のロンドン、リオデジャネイロ五輪金メダリストの内村航平(30)=リンガーハット=ら日本選手が3日、ライバル中国のトップ選手との合同合宿を終え、北京から羽田空港に帰国した。
日本男子は16年リオデジャネイロ五輪の団体で中国の3連覇を阻み、金メダルを獲得したが、その後、世代交代に成功した中国が再び台頭。昨年の世界選手権では王座を奪還された。今回は日本側の提案で合同練習が実現した。
17年個人総合世界王者の肖若騰(23)や、内村が“平行棒の神”とする鄒敬園(21)らの演技をじっくりと観察してきたという内村は、「いろいろありましたけど、なんで強いのかが知れたのが収穫。謎がちょっと解けた」と、明かした。内村が指摘したのは中国の練習に対する真剣さと細やかさ。「毎日ほぼほぼ同じ練習を同じ強度で同じ量やっていて、ほぼ失敗がない。日本が練習していても一軍の選手は僕らの練習を見向きもしてなかった。自分に集中してやっていた。命、人生を懸けてやっている感じがあった。僕もそれなりに命を懸けて人生を懸けて取り組んでいるつもりだけど、あの姿を見るとまだまだだなと思った」と、かなりの刺激を受けた様子。
中国ではフィンランド人トレーナーによる体操にあったフィジカルトレーニングも行われており、「練習後に練習をしながら筋肉の疲労をとっている感じだった。取り入れてみてもいいのかなと思う」と、“中国式”を部分導入する考えも示した。
11日からは今度は中国選手が日本を訪れ、東京で合同練習を行う。