「別府大分毎日マラソン」（３日、大分市高崎山うみたまご前～大分市営陸上競技場）

　ＭＧＣの出場権を懸けて行われ、二岡（ふたおか）康平（２４）＝中電工＝が２時間９分１５秒で日本勢最高の４位となり、ＭＧＣ出場を決めた。ヒシャム・ラクーアヒ（モロッコ）が２時間８分３５秒で優勝した。５位の橋本崚（ＧＭＯ）、６位の岩田勇治（ＭＨＰＳ）が２時間９分台でゴールし、ともにＭＧＣ出場権を獲得。男子の資格者は計２４人となった。

　昨年２位の園田ら有力選手を抑え、一般参加の二岡が日本人トップの４位でゴールした。これまで目立った成績がない無名のランナーは「苦しい練習が最後の粘りにつながった」と誇らしげだった。

　３３キロ付近で海外勢が飛び出し、日本勢の集団になると３６キロすぎに橋本、岩田を突き放し、前の海外選手に追い付いた。自ら考えたメニューでスピードを強化。４０キロ走の翌日に１キロ３分ペースで１万メートル、さらに５千メートルをトラックで走る。「やりたくない気持ちにもなった」と言うきつい練習を１２月から積み重ねた成果が出た。

　９月のＭＧＣ出場権を獲得し、「勝たないといけない。しっかり戦えるように準備したい」と次を見据えた。