元プロテニス選手覚醒剤使用容疑で逮捕 日本協会「遺憾」 伊達公子さんの元コーチ
日本テニス協会は4日、元プロテニスプレーヤーの中野陽夫(53)が覚醒剤使用容疑で逮捕されたことを受けて、コメントを発表した。
「日本人元テニスプレーヤーが覚醒剤使用容疑で逮捕されたとの報道について、日本のテニス界を統轄する中央競技団体として、本協会は遺憾の意を表します」。
中野容疑者は1985年にユニバーシアード、89年のデビス杯・アジア、オセアニアゾーンの韓国戦に出場したこともある日本代表経験者。引退後、2010年からは伊達公子さんのコーチも務めた。現在は協会登録はないという。
日本協会は「この度の事件が元プロテニスプレーヤーによるもととはいえ、テニス界はもとよりスポーツ界全体への影響も否定できません。本協会は、スポーツ庁、日本スポーツ振興センター、日本オリンピック委員会並びに日本スポーツ協会が提言する我が国のスポーツ・インテンスグリティの確保に向け、特にアスリートや指導者に対する教育・研修の強化を行い、その資質向上に一層取り組む所存です」と、再発防止を誓った。
逮捕容疑は1月初めから16日までの間、都内か周辺の地域で覚醒剤を使用した疑い。中野容疑者は「車の中でライターであぶって吸った」と容疑を認めている。
成城署によると、1月16日夜、世田谷区内をパトカーで巡回中の署員が、突然スピードを上げて立ち去ろうとした中野容疑者の車を発見。職務質問したところ、ろれつが回っておらず、尿検査で覚醒剤の陽性反応が出た。