栄和人氏、全日本復活V伊調馨は「やっぱりセンスある」

 レスリング日本協会前強化本部長の栄和人氏(58)が、5日放送のTBSラジオ「伊集院光とらじおと」にゲスト出演。昨年表面化したパワハラ騒動について「反省すべき所は反省し、直すべき所は直してこれからの人生に生かせるようにしたい」と語り、「レスリングが好きなので、もう一度全日本でも指導したいですよね」と本音も明かした。

 栄氏は伊調馨(ALSOK)らに対するパワーハラスメント問題で、昨年4月に強化本部長を辞任。同6月には至学館大の監督も解任された。

 伊調は昨年10月に実戦復帰し、12月の全日本選手権では現世界女王の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)を決勝で破って3年ぶりに優勝を果たした。決勝は川井が1点リードしていたが、終了約15秒前に伊調が片足タックルで劇的な逆転勝利を収めた。

 栄氏はインターネット中継で全日本選手権を見ていたといい、かつての教え子である伊調について「やっぱりセンスがある。なかなかポイントをやらない」とコメント。「川井も決勝は気持ちが逃げていましたね。まわりの雑音もあって、声かけられたくないときにかけられたりとか」と、パワハラ問題の余波を受けたまな弟子をおもんぱかった。

 「あの試合だけを見ると伊調が気持ちで負けなかった。ここで取らないと負けてしまうという思いの攻めをした。川井はここで守れば勝つと、守るところに弱さが出た。そこの違いでしたね。川井があと1点を取ると思っていれば逆だったかもしれない。その時の状況によって違っていた」と分析した。

 東京五輪を目指し、リオ五輪金メダリストの登坂絵莉、土性沙羅(東新住建)ら至学館大時代の教え子も奮闘している。「今の立場としては、日本で一番強い選手が東京五輪に出てたくさんメダルを獲れたらうれしいが、教え子ということを考えたら出てほしいですね」と変わらぬ“親心”をのぞかせ、「今は第三者的に見ているが、レスリングが好きなのでもう一度全日本でも指導したいですよね」と指導者としての本音も告白した。

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