バスケットボール男子日本代表は５日、Ｗ杯アジア２次予選の最後となるアウェー２連戦（２１日イラン、２４日カタール）に向けて、都内で合宿をスタートさせた。現在、グループ３位とＷ杯出場圏内にいる日本は、２１年ぶりとなる自力でのＷ杯出場へ、連勝が必要となる可能性が高い。司令塔の富樫勇樹（２５）＝千葉＝は「残り２試合すべてを出し切って、カタール戦後に喜べたら」と、力を込めた。

　予選４連敗スタートから、怒とうの６連勝で一気に出場圏内へ。日本人２人目のＮＢＡデビューを飾った渡辺雄太、ＮＢＡ入りが間近とされる八村塁、日本に帰化したニック・ファジーカスの存在も大きかった。今回は八村と渡辺は不在となるが、ラマス監督は「八村と渡辺は残念ながら招集できないが、今いる選手で勝利を勝ち取る。チームは十分自信をつけている」と、手応えを語った。

　イラン、カタールとの連戦は、奇しくも先日のサッカー・アジア杯で日本が戦った準決勝イラン戦、決勝カタール戦とまったく同じ構図。サッカーでは決勝でカタールに敗れたが、日本のバスケットボールの未来を切り開くために、同じ轍を踏むわけにはいかない。「サッカーじゃないけど、借りを返したい。たまたまだけど同じ相手になってすごくビックリした。同じ国を背負った戦い。テレビ中継もあるので、サッカーのファンにも見てもらえたら」と、富樫。アウェーの地から、今度こそ日本に歓喜を届ける。