柔道・素根輝「いい締めくくりを」高校生ラスト大会で有終V誓う
柔道女子78キロ超級で18年アジア大会金メダルの素根輝(そね・あきら、18)=福岡・南筑高=が6日、今年初戦となる国際大会のグランドスラム・パリ大会(9、10日)に向けて羽田空港から出発した。これが高校生として出場する最後の試合となるだけに「いい締めくくりができるように頑張りたい」と有終Vを誓った。
東京五輪を目指して上昇気流に乗る。昨年11月のGS大阪大会では、五輪切符を争うライバルで世界女王の朝比奈沙羅(22)=パーク24=を投げて破ったものの、決勝ではロンドン五輪女王のオルティス(キューバ)に何もできず敗戦。悔しさをバネに、翌12月のワールドマスターズではオルティスに初勝利して優勝し、「短い時間でリベンジできたことはよかった」と一定の手応えをつかんだ。
昨年は国内選考大会の全日本選抜体重別、全日本女子選手権を続けて制したものの、その前のGSパリで3位に終わるなど国際舞台での評価を得られず世界切符を逃した。今回も現世界ランク1位のオルティスら強敵ぞろいとなるが、海外勢に強い朝比奈に後れを取りたくない。「昨年はGSパリで負けて悔しい思いをしたので、一つも(試合を)落とせないという気持ちで練習にも取り組んできた。やることはやってきたので、あとは試合で出すだけ」。強い気持ちを持って雪辱を果たす。