機動力強化へ珍トレ三昧 ラグビーW杯日本代表候補1次合宿
対面する2選手。合図とともに手で狙うのは相手の膝。タッチすれば勝利、負けた方は腕立て伏せの罰ゲームが待っていた-。ラグビーW杯日本代表候補1次合宿は6日、東京都町田市で3日目を迎え、選手には珍トレーニングが課された。
トレーニングを指導するサイモン・ジョーンズストレングス&コンディショニングコーチ(36)は「日本人には世界で一番機敏さや機動力が出せると思う」と断言。この日は高さの違うハードルをくぐる、またぐ、30キロの重りを乗せたソリを引いて走る-など、珍トレ三昧。「きょうはスピードとアジリティーの基礎練習」と説明した。
現在は基礎から体を作っている段階。フランカー徳永祥尭(26)=東芝=は「骨盤の使い方、足の使い方とか、体の使い方から学べて新鮮」と話す。
すべては9月のW杯を見据えてのもの。同コーチは「パワーがないとスピードも生かせない。俊敏な上に強さがないといけない」と俊敏性が最大の武器になる肉体を作り上げる方針。「今は普通のキャット(猫)でも、6カ月後にスーパーキャットになればいい」。進化を遂げて臨む思いだ。