宇野昌磨 約1カ月で3度の捻挫…不安乗り越え「頑張るだけ」
「フィギュアスケート・四大陸選手権」(7日開幕、アナハイム)
欧州以外の国・地域が参加し、7日(日本時間8日)に開幕するフィギュアスケートの四大陸選手権の公式練習が6日、米アナハイムで行われた。男子の宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=は、昨年末の全日本選手権から計3度右足首を捻挫したと明かした。
自分を信じる。常にそう言い続けてきた宇野が、今大会はそのポリシーを曲げて臨む。「練習してきたわけではないので、自分を信じるとかではない。こっちに着いてから練習してきたものを試合でぶつけることができるように頑張りたい」。理由は、昨年末から続くアクシデントだ。
12月の全日本選手権で右足首を捻挫。大会後は約10日間氷に乗らず回復に努めた。その後練習を再開するも、再び同箇所を負傷。また1週間休養した。さらに大会出発2日前に再々受傷。約1カ月で3度の捻挫に苦しみながら今大会を迎えた。
「今は全く痛みなく滑れている」としているが、想定外の“冬休み”を挟み「体力面できつい試合になるかもしれない」と宇野。焦りも不安も「あった」という。それでも「出るからにはハンディはない。最善を尽くしてより良い順位を取りたい」と拳を握った。
今大会は5度目の出場。5、4、3、2位と着実に順位を上げてきた。「その流れでいくと1位になってほしいという思いはあるけど、まあ頑張るだけ」と宇野。控えめに、頂点への階段を上がる。