松本薫“笑撃”引退会見 野獣からアイスクリーム屋さんに 12日に開店
2012年ロンドン五輪柔道女子57キロ級金メダルの松本薫(31)=ベネシード=が7日、都内で引退会見を行った。第二の人生として都内でアイスクリーム店を開業することを電撃発表するなど、異例の爆笑会見となった。リオ五輪後に結婚、出産を経て復帰したが、東京五輪は絶望的。「優先順位の一番が柔道より子供になった。闘争心がなくなってきて、勝負師としては終わった」と引退の理由を語った。
松本は引退会見でも“野獣節”をさく裂させ、爆笑の渦に巻き込んだ。今後の目標は後進の指導や育児かと思いきや、「第二の人生ですが、アイスクリームをつくります」と宣言。唐突過ぎるプランに約100人の報道陣の頭上には疑問符が一斉に浮かんだが、「2月12日にオープンします」とたたみかけた。
ベネシードの関連会社として、東京都新宿区にある東京富士大学内で「ダシーズ」という店を開くという。松本は店頭に立つほか、事務作業、商品開発に携わる予定で「(店頭で)会えたらラッキー」と笑顔を浮かべた。
しかし、なぜアイスクリーム屋なのか。「ロンドン五輪後最初に言ったのが『パフェを食べたい』だった。本当に一日4食パフェが出てきたが、太ってしまう、もっと体にいいアイスがあったらなと」。自身の減量経験などを生かし、毎日食べられるアイスをつくりたかったという。
野獣は封印するが、「誰かが娘の命を狙っていたら野獣になります。その時は徹底的に戦うが、今は人を笑顔にしたい」とニヤリ。「ここからはアイスクリームで勝負をして一人一人に笑顔になってもらいたい。東京五輪?その時もアイスを売っています。世界中の人に食べてほしい」と真剣なまなざしでアピールした。