紀平梨花SP5位、コーチから金言「真のチャンピオンになるには…」【一問一答】

左手薬指を負傷しながらのSPは5位となった紀平梨花=米アナハイム(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(7日、アナハイム)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、GPファイナル女王の紀平梨花(16)=関大KFSC=は、68・85点で5位だった。亜脱臼した左手薬指はテープで固定し、冒頭の3回転アクセルにも挑んだが無得点となってしまう1回転アクセルになったのが響いた。万全な状態とは言えないが、演技前に濱田美栄コーチからは「真のチャンピオンになるにはこういう試練も必要だし、挑戦だと思って頑張って」と声をかけられたと明かした。以下、一問一答の要旨。

 -(冒頭の3回転アクセル挑戦について)何がああなって、そうなったんでしょうか。

 「うーん、スピードがまず足りなかったのと、まず、トリプルアクセルをするのかちょっと分からない状態で…、全然、まず、この氷とアクセルと、全然今までにないくらいの回数しか飛んでいなかったので…。あのミスはまあ、起こってしまってもおかしくないような練習量でもあったので。やっぱり明日はまたカバーもして、こけても大丈夫なように、たくさん…できるだけ危なくない程度に飛びたいなって思っています」

 -2本入れるつもりで?

 「いえ、練習でたくさん飛ぼうと思っていて。明日の練習で決めると思うんですけど、1本は絶対に入れるというくらいだと思います」

 -練習で左手をついて転んでいましたが、怖さはありましたか。

 「全然…怖さみたいなのはなくて。まあ、ちゃんと、しっかり集中すればできるかなっていう程度に思っていました」

 -きょうのアクセル以外のほかの演技については。

 「えっと、トリプルアクセルはああなってしまったんですけど…焦らず…、今までも何度かそういうことがあったので、フリップ+トウループのところはすごく落ち着いて、自分の中ではすごくいい出来だったと思うので…。まとめて今回の演技は…練習からしたら、割とよかったんじゃないかなとも思っていて。でもやっぱりこの演技に対するちょっと悔しさがあるので明日、しっかり頑張りたいなと思っています」

 -練習では何回も靴ひもを結んでいたが。

 「そうなんですよ(笑)朝練がすごくそうで、結構思い切って締めたと思ったら、入ってみたらすごく緩かって…。先生にやってもらったりもしたんですけど、自分の思うように結べていなかったので。それが今回の朝練で経験できたことで、本番ではそういうことはなく、しっかり…あの、結局自分で道具を使って強く締めることにしたので、それはうまくいったのでよかったです」

 -演技に向かう時、(濱田コーチから)どのような言葉をかけられたのですか。

 「えっと…あの、『真のチャンピオンになるにはこういう試練も必要だし、挑戦だと思って頑張って』と言われました」

 -指は影響は。

 「(笑って)痛みの影響は大丈夫なんですけど…、(ジャンプ時の動作で上半身を)締める時のすごい気持ち悪さというか、抵抗がすごく多いので、何とかしても『握りたい』という気持ちは多いんですけど…。締める動作が難しいっちゃ難しいんですけど…、だいぶ…1年前にも同じところをやっていたので、慣れてはいたので、そこはよかったと思います」

 -明日は真のチャンピオンを目指して…。

 「ふふふ、そうですね(笑)まあ、ショートプログラムではちょっと悔いが残ったので。でも、ほかでは焦らずできたという成長もあったので。その…今の経験、きょうできた経験を生かして、きょうトリプルアクセルをミスしておいたから、フリーでは『こういうことがあってはいけない』ということも分かったので。そこをしっかり生かして(明日は)決められるように頑張りたいです」

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