渡辺、田臥超えた!NBA日本人1試合最多10得点
米プロバスケットボール、NBAでグリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太(24)が7日、敵地のオクラホマ州オクラホマシティーで行われたサンダー戦で第1クオーター途中から出場し、今季最長の26分46秒プレーして日本選手最多の10得点、5リバウンドをマークした。チームは95-117で敗れた。10試合目の出場だった渡辺は、2004~05年シーズンにサンズでプレーした田臥勇太(現栃木)の1試合7得点を上回った。
低迷するグリズリーズはトレード期限を迎えた試合前に主力のM・ガソルらを放出し、チーム再建へかじを切った。強豪のサンダー相手に若手主体で臨み、渡辺は今季最長の出場時間で初の2桁得点をマーク。「長い時間出させてもらって成長につながっている。一秒一秒が大事」と着実な前進を実感していた。
堅実な守備や4本全て決めたフリースローでは持ち味は発揮した。その一方で、課題のフィールドゴールは8本中3本の成功にとどまった。相手からのプレッシャーが厳しくない場面もあった中で「もっと決められるシュートがあった」と反省も忘れなかった。
相手の主力、ウエストブルックやジョージの身体能力の高さに手玉に取られた一戦だった。最高峰の舞台で活躍するには心技体全てで底上げが必要になる。「ユウタなら使える、と思ってもらえるプレーをこれからも心掛けたい」と飛躍を期した。