高木美帆、本命へ上々6位 好タイムにガッツポーズ
「スピードスケート・世界距離別選手権」(7日、インツェル)
女子3000メートルで高木美帆(24)=日体大助手=は4分2秒17で6位だった。佐藤綾乃(高崎健康福祉大)は13位、高木菜那(日本電産サンキョー)は16位。マルティナ・サブリコバ(チェコ)が3分58秒91でこの種目5度目の優勝を果たした。男子5000メートルはスベレルンデ・ペデシェン(ノルウェー)が6分7秒16で初優勝し、土屋良輔(メモリード)は19位、伊藤貴裕(日大)は最下位の20位に終わった。
優勝したかのようなガッツポーズに、高木美の手応えがにじんだ。今大会最初のレースとなった女子3000メートルは6位ながら、4分2秒17とタイムは上々。「日に日に良くなっていくタイプ」と、最も得意とする最終日の1500メートルへ好感触をつかんだ。
6日前のW杯の同じ種目で4分11秒46を要したとは思えない、力強い滑りだった。短期間で立て直せるのは高木美の持ち味の一つ。「徐々に良くなっている感覚はあった」と上り調子で大一番を迎えた。
直前に体調を崩した一昨年の世界距離別選手権は最初の3000メートルで8位と踏ん張り、3日後の本命種目1500メートルで3位に入って初めて表彰台に上がった。昨年の平昌五輪も含め、レースを重ねるごとに感覚が研ぎ澄まされていく経験は多いだけに「自信を持って取り組んでいきたい」と笑顔で語った。