日本ボクシング連盟 山根氏の“永久追放”決定…直筆メッセージとともに書類返送
日本ボクシング連盟の臨時総会が10日、都内で行われ、前会長の山根明氏(79)、会長代行だった息子の昌守氏、内海祥子元常務理事の3人に対して事実上の永久追放にあたる「除名」が決議された。山根氏、昌守氏はこの日の総会前までに定款に準じて弁明の機会を与えられていたが、これを行使しなかった。内海氏は代理人弁護士を通じて弁明を行ったが、3人とも定数80人(欠席1人)の3分の2以上が賛成し「除名」が決定した。
山根氏はメディアを通じ、昨年8月に日本連盟を退会している自身に対しての処分に異論を唱えていた。内田貞信会長は「(除名は)日本連盟側としてのけじめ」と言及。「ここをいったん区切りとして、これからは透明性のある組織をつくっていきたい」と話した。
同連盟は処分通知などの書類を山根氏らに郵送していた。しかし、山根氏はこれを受け取らなかったもよう。都内の同連盟事務局には「俺は会員でもない 書類など送るな 山根明」と、山根氏の直筆と見られる字が外側に書かれた未開封の封書が送り返されていた。