高木美帆、力尽くすも銀…北米高地リンク除く初の1分53秒台も届かず
「スピードスケート・世界距離別選手権」(10日、インツェル)
女子1500メートルで平昌冬季五輪銀メダルの高木美帆(日体大助手)が2位となった。同五輪覇者のイレイン・ブスト(オランダ)が優勝した。9日の女子1000メートルで小平奈緒(相沢病院)は1分14秒44で3位、高木美は4位だった。ブリタニー・ボウ(米国)が1分13秒41で優勝した。
先に滑ったブストの記録に届かず、思わず顔をしかめた。世界一のタイトルに、届きそうで届かない。女子1500メートルの高木美は北米の高地リンクを除けば初の1分53秒台と、力を尽くしての銀メダルだった。
平昌冬季五輪はブスト(オランダ)に0秒20差で敗れ、優勝を争った充実感と、金メダルを逃した悔しさの入り交じった涙を浮かべた。「メダルを取れたのはすごくうれしいが、もっと輝く景色が見たいと思った」と頂点への思いを強くし、約1年たって迎えた大一番だった。
24歳となった今、スケートが盛んなインツェルのリンクで欧州のファンから「ミホ」と声援を受ける一流選手。表彰台の常連となったことを改めて示した。