田中刑事 エキシビで「ジョジョ」の再演目指す 3月の世界選手権へ「ここから勝負」

 フィギュアスケートの四大陸選手権で、SP、フリーともに自己ベストをマークし男子7位に入った田中刑事(24)=倉敷芸術科学大大学院=が試合から一夜明けた10日、米カリフォルニア州アナハイムの会場で取材に応じた。3月の世界選手権(さいたま)で、エキシビションナンバー「ジョジョの奇妙な冒険」のテーマの再演を目指すと誓った。

 自己ベストをマークした今大会を振り返った田中は「全日本で得たものをここにつなげたいということと、全日本で悪かったものを見直してここでどこまで修正できるかを考えていた。クリアできたものもあるし、今回の課題もちゃんとあるので、次の世界選手権につなげていきたい」と前向きに話した。

 昨年末の全日本選手権後のエキシビションでは「ジョジョの奇妙な冒険」のテーマを熱演し、会場を大いに沸かせた。再演への“待望論”も強く、世界選手権はその大きなチャンスとなる。「やっぱり日本であるのでやりたい。でも(エキシビションに出演)できる順位がすごく高いのは、世界選手権を経験してわかるので。どこまで食いついていけるか、これからの勝負」。世界に“ジョジョ立ち”をアピールするためにも、躍進は必須だ。

 また、今大会の公式練習中4回転トーループにトライし、着氷した。この試合に入れる案もあったというが、「まずはサルコーを2本入れて、しっかり勝負していかないといけなかったので。今回は練習だけ」と説明。練習は継続的に行っており「来シーズンは入れたい」と導入に前向きだった。3月の世界選手権(さいたま)で組み込む可能性については「世界選手権では何を跳ぶかまだ決めてない。そこはゆっくり考えていきたい」と話した。

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