池江の白血病知り、平井ヘッド「絶句です」 萩野、大橋は泳ぎでエールを
白血病を患っていることを公表した競泳女子の池江璃花子について、水泳日本代表の平井伯昌ヘッドコーチが12日、取材に応じ、「絶句ですよね」とショックが大きかったことをうかがわせた。
この日、合宿を行っていたグアムから帰国。池江の診断名については同日朝の練習中に上野副会長と、三木コーチから聞いたという。「最初聞いた時には絶句ですよね。声も出なくて信じられない感じでした」とショックをにじませた。池江が競技復帰に意欲を示していることを後押しするように「有力な選手のひとりであることは間違いない」と、語った。
日本水泳連盟が行った会見も見たという。「強い気持ちで今、病気に向かい合っているということを知りました。復帰を頭に置いて、闘病をされる、治療をされると思う」と、心中を思いやった上で「ナショナルチームは選手、コーチ、スタッフ、一致団結して頑張っていくことが彼女に対する応援になると思いますので、まずは頑張ってくださいということと、我々もしっかり頑張りますということをお伝えしたいなと思います」と語った。
グアム合宿に参加していた萩野公介は「僕自身もすごくビックリしましたし、そういうニュースを聞いても僕たちができることは一生懸命練習して、いい泳ぎをして、彼女にいいニュースを届けることが最大限のことだと思っているので、頑張ろうという気持ちになりました」と自分に言い聞かせるように話した。「本当に素晴らしい選手です。すごく頑張り屋さんですし、試合でも自分を持っていいレースを常に臨んでいる選手ですし。僕から見ても尊敬するところがたくさんある素晴らしい選手だと思います」と評する池江を「彼女自身もまだ(五輪を)あきらめているわけではないと思いますから、僕たちも一緒に頑張っていけるように精いっぱいやっていきたいなと思っています」と思いやった。
同じくグアムから帰国した大橋悠依は「私たちができることは、璃花子の治療を応援することですし、自分たちがしっかり頑張って、璃花子にも勇気を与えられたらなと思います」と話し、「年は5つ離れていて、年下ではあるんですけど、強い気持ちの面だったり、競技力もそうですけど、見習うことがたくさんあって。一緒にメダルを狙う仲間だったので、今は少しショックですけど…。お互いまた一緒のチームになって、一緒に戦いたいと思える仲間です」と思いを述べた。