池江に萩野がエール 東京五輪「諦めているわけではないと思います」
競泳の池江璃花子(18)=ルネサンス=が12日、白血病を患っていることを公表したことを受け、日本代表選手たちが、それぞれの思いやエールを口にした。
平井伯昌コーチとのグアム合宿から帰国したリオ五輪男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介は「僕自身もすごくビックリしましたし、そういうニュースを聞いても僕たちができることは一生懸命練習して、いい泳ぎをして、彼女にいいニュースを届けることが最大限のことだと思っているので、頑張ろうという気持ちになりました」と一報に触れての思いを述べた。
池江を「本当に素晴らしい選手です。すごく頑張り屋さんですし、試合でも自分を持っていいレースを常に臨んでいる選手ですし。僕から見ても尊敬するところがたくさんある素晴らしい選手だと思います」と評すると、東京五輪についても「彼女自身も、まだ諦めているわけではないと思いますから、僕たちも一緒に頑張っていけるように精いっぱいやっていきたいなと思っています」とエールを送った。
17年世界選手権女子200メートル個人メドレー銀メダルの大橋悠依も平井コーチとの合宿から帰国し、「聞いた時はすごく驚きましたし、ショックでした」と語った。その上で、「でも、池江選手が前を向いて病気と闘うという決意を示しているので、私たちができることは、璃花子の治療を応援することですし、自分たちがしっかり頑張って、璃花子にも勇気を与えられたらなと思います」と誓った。
代表合宿で親交があり、「年は5つ離れていて、年下ではあるんですけど、強い気持ちの面だったり、競技力もそうですけど、見習うことがたくさんあって。一緒にメダルを狙う仲間だったので、今は少しショックですけど…」と言葉を詰まらせる場面も。「お互いまた一緒のチームになって、一緒に戦いたいと思える仲間です」と語った。
男子平泳ぎの50メートルと100メートルの日本記録保持者、小関也朱篤(やすひろ)は都内で練習を公開した際、報道陣の問いかけに「何て言っていいのか…」と、絶句。「全然、話が入ってこない。オーストラリアで体調を崩して早めに帰って来たのは報道で知ったが…」と、言葉が続かなかった。