錦織ニッコリ逆転発進「悪くなかった」 右太もも痛で棄権の全豪以来3週間ぶり実戦
「男子テニス・ABN・AMROワールド」(12日、ロッテルダム)
シングルス1回戦が行われ、第1シードで世界ランキング7位の錦織圭(29)=日清食品=は、同36位のピエールユーグ・エルベール(フランス)を3-6、6-1、6-4で下した。2回戦で昨夏のウィンブルドン選手権4回戦で下したエルネスツ・ガルビス(ラトビア)と対戦する。
リズムをつかむのに時間はかかったが、我慢強く流れを引き寄せた。右太ももの痛みで途中棄権した全豪オープン準々決勝以来となる約3週間ぶりの実戦で、錦織は2時間12分の接戦で逆転勝ち。「大事なところを取り切れない部分もあったが、プレー内容は悪くなかった」と喜んだ。
第1セットは3-3から第7ゲームで5度のブレークチャンスを生かせず、3-6で落とした。慣れない室内コートとボールの質に苦戦。ラケットのフレームに当てたり、天井まで打ち上げたりするミスもあったが、経験値を生かして徐々に順応。しっかり修正し、第2セット以降はブレークを許さなかった。
世界ランキング7位は出場選手の中で最上位。今季開幕戦のブリスベン国際に続き、ツアー優勝が期待されるが「今はランキングを考えることはあまりない」と平常心を保つ。
次は昨夏に芝のウィンブルドン選手権で逆転勝ちしたガルビスが相手。「芝とは全然違うので、ハード(コート)でのプレーをチェックしないといけない。サーブ、フォアハンド、バックハンドとフラットで強めのボールを打ってくる」と警戒した。