ジョセフHC合流 ラグビーW杯1次L突破に手応え 同組アイルランド、スコットランド戦視察
「ラグビー・W杯日本代表候補合宿」(15日、キヤノンスポーツパーク)
第2クール最終日を迎えて、欧州視察などでチームから離れていたジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC=49)が合流した。W杯イヤーになって初めて練習をチェックした指揮官は選手の順調な調整ぶりに納得の表情。その一方で、目標のW杯1次リーグ突破に自信も見せた。
世界ランキング11位の日本は、上位2チームが決勝トーナメントに進出する1次リーグで、アイルランド(同2位)、スコットランド(同7位)と格上2チームと同組。ジョセフHCは欧州視察中に、欧州6カ国対抗戦に出場する両チームを視察した。
「両チームとも非常に強い」と印象を明かした同HC。それでも自信を口にする。「日本とは違うスタイルのラグビーをやっている。それを現場で生で見られて非常によかった。日本は違う驚異で相手に対して攻めにいきたい。(昨秋の)イングランド戦では、乗りに乗っていいプレーができているときは強豪に対しても窮地に追い込むことができた。それを80分間やり続けなければいけない」。同じ欧州の強豪を相手に善戦した手応えが、自信の大きな根拠になっている。
2強撃破へ、鍛え上げる。3月上旬までは基本技術の習得と体力強化に努め、3月末からはスーパーラグビー(SR)に参戦するサンウルブズと、ジョセフHCが率いる“ウルフパック”と命名したチームとの、2チームに分けて強化。ウルフパックはSRのBチームを相手に国内外で5試合を消化する。6月に日本代表候補合宿を再招集し、7、8月の合宿と実戦を挟んで本番に備える。
「7月、8月を通じてしっかり戦術、戦い方を落とし込んでいきたいと思います。W杯までには選手たちも熟知してフィジカル的にいい状態で入れるという手応えを感じていますし、自信も持っています」。W杯から逆算。目標達成へのレールを突き進んでいく