競泳・青木智美、池江から託されたリレー代表「自由形引っ張って」
競泳のコナミ・オープン(16、17日)に出場する主要選手が15日、会場の千葉県国際総合水泳場で公式練習を行い、取材に応じた。女子の池江璃花子(18)=ルネサンス=が12日に白血病を公表したことを受けて、それぞれの思いを口にした。
女子自由形でアジア大会リレー2冠をけん引した青木智美(24)=あいおいニッセイ同和損保=は、15年世界選手権から池江とリレーチームを組んできた。ニュースで池江の病状を知った後、LINEで「とにかく待ってる」とメッセージを送った。すると、池江からは「自由形を引っ張ってほしい」と返ってきたという。
東京五輪のリレー種目で出場権を得るには、エース池江の不在が決まっている今夏の世界選手権(光州)で12位以内に入ることが条件。池江に次ぐ記録を持っている青木は、チームの中心として期待が懸かる中、「私がというよりみんなで高め合いたい」と、代表選手で結束してレベルアップすることを誓った。
リオデジャネイロ五輪女子800メートルリレー代表の持田早智(19)=ルネサンス幕張=は、池江とは所属チームが同じでジュニア時代からの仲間でありライバルだった。「ニュースを見た。応援しているよ」とメッセージを送ると「頑張ります」と返信があったという。「同じチームで璃花子に頼ってる部分があったので、(池江が)戻ってきても安心して泳げる環境を自分たちが守っていかないといけない」と使命感を口にし、「できることに取り組んで、璃花子にいい報告ができるように頑張りたい」と話した。
男子400メートル個人メドレー銅メダルの瀬戸大也(24)=ANA=は「本当にビックリしました。とにかく自分たちは璃花子ちゃんの早い回復と健康が第一なので、それを祈るばかり」と語った。「自分たちはいい記録を出して、璃花子ちゃんもたくさんの人も元気づけられるようなレースができたらいいと思うので、とにかく全力で自分は泳いでいきたい」と力を込めた。