元UFC戦士・菊野克紀が無念の初戦敗退 五輪は「遠い」 テコンドー全日本
「テコンドー・全日本選手権」(17日、千葉ポートアリーナ)
5月に行われる世界選手権(英・マンチェスター)の代表選考会を兼ねて行われた。世界最高峰の総合格闘技団体、UFCへの出場経験もある格闘家の菊野克紀(37)=フリー=は、男子74キロ級1回戦で6-37で敗れた。
厳しい現実を突きつけられた。相手に絶妙な間合いからの的確な蹴りで、着実にポイントを重ねられた。2ラウンド終了時点で、30点以上の差をつけられて終戦。「見事に対策された。完全に距離をつぶされた。答えはあったのかもしれないけど、僕の中にはなかった」と、完敗を認めた。
テコンドーに挑戦して、1年半。昨年はいきなり全日本で準優勝を飾り、強化指定選手にもなったが、研究もされ、競技そのもののキャリアの差を痛感させられた。
20年東京五輪の可能性はまだまだ残るが、初戦敗退という厳しい結果に「う~ん、遠いなって思いました。この全日本で優勝して初めて一歩踏み出せると思っていた。それが初戦負けなので。真剣に受け止めないと」とし、今後については「1回考えたい」と、話した。