テコンドー山田美諭、圧倒の3年連続8度目V 54点差圧勝にも「当たり前」

 「テコンドー・全日本選手権」(17日、千葉ポートアリーナ)

 5月に行われる世界選手権(英・マンチェスター)の代表選考会を兼ねて行われた。女子49キロ級のアジア大会銅メダリスト、山田美諭(25)=城北信用金庫=は圧倒的な力を見せ、3年連続8度目の優勝を飾った。女子62キロ級には、57キロ級で15年世界女王の浜田真由(25)=ミキハウス=が2年ぶりの全日本に出場し、優勝。男子74キロ級に出場した総合格闘技・UFCにも参戦した経験を持つ菊野克紀(37)=フリー=は、無念の初戦敗退に終わった。

 ステージが上がっていくほど、その蹴り技は華麗さを増していった。山田は初戦を40点差、準決勝を45点差で勝ち上がると、決勝は開始1秒でポイントを奪うなど、ついに50点以上離す59-5で完勝。アジア大会銅メダルで「自信がついた」と話す25歳は「優勝は絶対だと思っていたので」とうなずき、決勝の54点差圧勝にも「当たり前」と、サラリと言ってのけた。

 信用金庫の人事部に勤めながら、見据えるのは1年半後に迫った東京五輪。リオ五輪は予選で右ひざのじん帯を損傷する大けがを負い、出場はかなわなかった。「“復帰したら、絶対に私が”と思ってやってきた。東京五輪では金メダルを獲りたい」。笑顔はキュートでも瞳には野心の炎がともる。夢舞台へ、立ちはだかるモノはすべて蹴り飛ばす。

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