吉田沙保里さん第2の人生へ 「新しい吉田沙保里を応援してもらえたら」
レスリングの元五輪女王で、1月8日に現役引退を表明した吉田沙保里さん(36)が17日、都内で開かれたデイリースポーツ制定「2018年度ホワイトベア・スポーツ賞」の表彰式に出席。2006年度にホワイトベア・スポーツ賞を受賞している吉田さんは、特別功労賞を受賞した喜びを口にするとともに、第2の人生への決意を表明した。
吉田さんにとって、12年ぶりとなるホワイトベア・スポーツ賞の表彰式。五輪3連覇、五輪を含む前人未到の世界大会16連覇、個人戦206連勝…。33年間の選手生活で築き上げた輝かしい実績を評価されての特別功労賞に、満面の笑みで喜びを口にした。
「このような素晴らしい賞をいただき、どうもありがとうございます。現役のときにたくさんの賞をいただきましたが、引退して賞をいただけるとは思っていなかった。光栄です」
駆けつけた母幸代さん、4歳になるめいの湖々未(ここみ)ちゃんも見守った表彰式。壇上のあいさつでは「たくさんの方に応援してもらえた。そして、デイリースポーツさんをはじめ、マスコミの方々に報道してもらいレスリングを知ってもらった」と、周囲への感謝も忘れなかった。
現役引退後は、テレビなどの仕事やイベントへの出席を中心に多忙な日々を送る。数日前には、レスリングの元世界女王でライバルだったダルビッシュ(旧姓山本)聖子さん(38)から吉田さんの引退に関する件でメッセージが届いたという。久しぶりにやりとりし「聖子さんがいたから頑張れた」と打ち明けた。
引退を表明して40日。「新しい人生、新しい吉田沙保里を応援してもらえたら」。あいさつの最後は、第2の人生への決意表明で締めくくった。