ボクシング山根前会長 福岡県連盟に圧力 暴力事案を起こした監督の処分強制解除
東福岡高ボクシング部の40代の男性前監督が、2015年に飲食店の女性従業員を殴る暴力事案を起こし福岡県ボクシング連盟から処分を受けていたが、日本連盟の山根明前会長からの圧力で処分が解除されていたことが20日、関係者への取材でわかった。
同校は暴力事案を把握していたが「事実関係を確認できない」として、その後も部の指導や体育の授業を担当させていた。県連盟は15年9月に前監督の県連盟での役職を解任し、16年3月に除名処分にした。これに対し、山根前会長が県連盟に「(前監督を)戻さなければ、県連盟に強制的な指導を行う」と繰り返し要請したという。県連盟は17年1月に除名処分を解除した。
取材に対し山根前会長は前監督と面識があることは認めたが「僕はもうボクシングに一切タッチしていない。一般市民になっているので答える必要はない」と話した。前監督は昨年11月に出場資格のない部員を選手登録したとして無期限の謹慎処分を受けている。