スケボー、14歳の山下京之助が五輪ルールの醍醐味体現 大技で逆転表彰台

 「スケートボード 日本オープン・ストリート選手権」(24日、ムラサキパーク東京)

 東京五輪で新採用されるスケートボード・ストリートの強化指定選手選考会を兼ねて行われ、男子の部で中学2年生の山下京之助(14)=5050=がベストトリック最終5本目で大技を決め、合計26・4点で3位に入った。池田大亮(18)=ムラサキスポーツ=が29・2点で優勝し、初代王者に。2位には白井空良(17)=ムラサキパーク東京=が27・5点で入った。アジア大会金メダリストの池慧野巨(けやき、17)=iS OLLiES=は5位。米国を拠点に世界最高峰のストリートリーグで活躍する堀米雄斗(XFLAG)は出場していない。

 五輪ルールの醍醐味を体現したのは、中学2年生の山下だった。ベストトリックのラスト5本目。大きく跳び上がると、板を縦横に複雑に回転させて見事に着地。「決めなきゃヤバいと思っていた。決め技みたいなものなので」と話す大技トレダブルフリップで、この日全選手の中で最高得点の7・93点をマークし、表彰台へとジャンプアップした。

 五輪でも採用されるラン2本と一発技のベストトリック5本の計7本から上位4本の合計で争う形式で結果を残し「巻き返しができるので自分には合ってる」と、うなずいた。

 東京五輪については「出れるなら出たいけど、4年後のパリ五輪も(実施が)決まったので、今回は出れなくてもいいかな」と笑ったが、身長150センチ、体重40キロの小さな体には無限の可能性が詰まっている。

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