堀島2位で今季3度目表彰台 絶対王者に屈し「手本としてやらないと」
「フリースタイルスキー・W杯モーグル」(24日、たざわ湖スキー場)
非五輪種目のデュアルモーグル方式でモーグル第8戦が行われ、男子は堀島行真(21)=中京大=が2位に入った。いずれも2位だった第2戦と第6戦に続いて今季3度目の表彰台。堀島は決勝で平昌五輪金メダルのミカエル・キングズベリー(カナダ)に敗れた。キングズベリーは今季7勝目、通算56勝目で、種目別8連覇が決まった。世界選手権銅メダルの原大智(日大)は12位。女子はペリーヌ・ラフォン(フランス)が3連勝で今季4勝目、通算9勝目を挙げた。日本勢は冨高日向子(白馬ク)の10位が最高だった。
「絶対王者」キングズベリーの強さは、堀島の想像をはるかに超えた。決勝の第1エアで最高難度の「コークスクリュー1440」(軸をずらした4回転=コーク14)に挑んだ王者に屈し「まさかデュアルでもやるとは。限界を超えるチャレンジ精神が僕には足りなかった」と感服した。
エア自体の得点は軸をずらした3回転をきれいに決めた堀島が上回った。ただ0秒46も先にゴールインされてスピード点で2・84点の大差をつけられた。
五輪と世界選手権を制し、今季W杯も2戦を残して種目別優勝を決めた第一人者との距離を再び痛感させられた。堀島は「キングズベリーは試合ごとに成長している。手本として、まずは同じことをやらないと、抜かすこともできない」と、敗戦を成長の糧とする。