ジョセフHC、実戦練習に「ズバぬけていい」 ラグビーW杯日本代表候補合宿

ラグビー日本代表候補合宿は第4クールを迎え、15対15の実戦練習を敢行。左はジョセフHC
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 「ラグビー・W杯日本代表候補合宿」(25日、キヤノンスポーツパーク)

 鍛え抜いた肉体と肉体がぶつかり合う乾いた音が響いた。冬の寒空の下、この空間だけ熱かった。第4クール初日は、初めて15対15に分かれての攻防練習を実施。本気モードのぶつかり合いで意気込みを示した。

 ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC=49)は練習合間の円陣で、「コーチが満足することはないが、この時間は、ズバぬけていい」と選手に声をかける。熱いプレーに納得の表情だった。

 ジョセフHCによって日本代表候補を2つに分割。各チームが、さらにポジションごとに分かれて狭いエリアでボール奪取や、密集を突破するプレーなどを確認。それを広いスペースでの15対15の全体攻防練習で実行に移す。こんな練習を繰り返して行った。

 SH日和佐篤(31)=神戸製鋼=は「基本をしっかりしないとベースができない。別々にやったものが、(フルコートでの)ラグビーになってどう正確にできるかということ。切り離したらすごくいいけど、ラグビーに入ると、どのポジションに誰が入るか。コミュニケーションが求められる」と明かした。

 これまでは基本スキルの徹底と、フィジカル強化メニューがメインだったが、このクールからより実戦的な練習に移行。ある選手によればジョセフHCはミーティングで「これからもっと厳しくなる」と予告したという。W杯へ、ハードに鍛え上げていく。

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