男子100キロ超級・原沢久喜が復活V 鮮やか内股!リオ銀の輝き
「柔道・GSデュッセルドルフ大会」(24日、デュッセルドルフ)
男女計5階級が行われ、男子100キロ超級で2016年リオデジャネイロ五輪銀メダルの原沢久喜(26)=所属先未定=が決勝でロシア選手に一本勝ちして優勝した。原沢は16年2月のGSパリ大会以来の国際大会制覇。男子100キロ級は飯田健太郎(20)=国士舘大=が制した。
試合中は表情を変えない男が、勝利を確信してポンと一つ手をたたいた。鮮やかな内股で仕留めた後だ。復活を印象付けた原沢は「思わず出ちゃいました。何としてもこの大会は優勝したいと思っていた。良かった」と少し口元を緩めた。
ロシア選手との決勝は序盤に大内刈りを返されそうになったが、冷静にこらえる。開始1分半ごろ、しっかり組んで間合いをつくり「相手が抱きつきにきたところで、うまく入れた」と鋭く右足をはね上げる。お手本のような内股を決めた。
10日のGSパリ大会は2位ながら内容には手応えを得ていた。「パリ、ドイツで積極的に攻めることができていた。この感覚を忘れないようにやりたい」。苦しんでいたリオ五輪銀メダリストが、ようやく輝きを取り戻してきた。