貴景勝、大関獲りへ稽古再開 痛めた右足裏状態確認「ばっちし」
「大相撲春場所」(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)
春場所で大関とりに挑む関脇貴景勝(22)=千賀ノ浦=が27日、大阪市生野区の勝山高の相撲道場で相撲を取る稽古を再開させた。出稽古に来た逸ノ城(湊)、部屋の関取衆、貴源治、貴ノ富士、隆の勝と計14番の申し合いを行った。
先場所千秋楽に敗れた際、痛めた右足裏の状態を確認。時折、気にするそぶりも見せたが「ばっちし」と、上々の感触を口にした。
稽古始めに関取最重量200キロ超の逸ノ城の当たりを受け、押し込まれても十分に動けた。「良かったです。俺の中ではもっとダメと思ったけど自分の中ではこれはいいなという段階。自分にしか分からない感覚だから。稽古場で勝ち負けは考えない。内容とか、体の圧とか考えてやっている」と話した。
見守った師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「痛いからってやらないわけにはいかない。相撲を取れるようになれば怖さもなくなってくる。(初日で)これくらいできたので」と、うなずいた。