ジャンプ女子団体、日本は6位…沙羅ら危機感
「ノルディックスキー・世界選手権」(26日、ゼーフェルト)
初実施のジャンプ女子団体(ヒルサイズ=HS109メートル)で、伊藤有希(土屋ホーム)岩渕香里(北野建設)丸山希(明大)高梨沙羅(クラレ)の日本は合計806・1点で6位だった。ドイツが898・9点で優勝した。
1回目、5位で出番が回ってきたアンカーの高梨。「何とか順位を上げたい気持ちが強かった」。1回目の日本で一人だけK点(99メートル)を越えて101メートルまで飛んだ。だが後続のイラシュコ(オーストリア)ルンビ(ノルウェー)アルトハウス(ドイツ)は高梨を悠々と越えていった。
最終的な表彰台までの差は飛距離換算で約35・5メートルの70・8点。メダル争いにも絡めず、高梨は「レベルは年々上がってきている。今のままでは通用しない状態になってしまった」と危機感を口にした。
右肩上がりの海外勢に後れを取り、鷲沢チーフコーチは「平昌五輪の時とは全然レベルが違う。個々の力が劣ってしまった」と厳しい現実を受け止めた。